レッドチームの編成 (攻撃者の視点)

脆弱性を攻撃者に先んじて検出するには、攻撃者と同じように考え、脆弱性を悪用して不正アクセスを試みるスペシャリストのグループを持つことが便利です。彼らが成功した場合は、セキュリティチームに対して、どのようにしてそれを達成したかを説明し、その脆弱性や設定ミスが修正されるようにします。

レッドチームという名称は、敵を装った赤いグループでセキュリティをテストした米軍の演習に由来します。

レッドチームの目的は単に脆弱性発見ツールを実行するだけでなく、実際に脆弱性を悪用し、影響を分析し、横方向への展開を試みて攻撃者がどこまで侵入できるかを特定することです。レッドチームは悪意のあるプログラム(マルウェア) の動作を模倣するソフトウェアコンポーネントを開発し、顧客のネットワークに展開します。

建設的な未来を描くことは常に大切ですが、組織が攻撃者の標的になった場合に起こり得ることを認識しておくことは、攻撃者の攻撃に備える上で不可欠です。これはレジリエンスにおいて障害に備えるのと同じです。サイバーセキュリティでは、攻撃にもかかわらずスムーズに運用を継続するサイバーレジリエンスを強化する必要があり、レッドチームはこの目標を達成するための中心的な役割を果たします。

攻撃シミュレーションツール